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30代未経験でも介護職は目指せる?正規職員として転職する方法を徹底解説

働き方が多様化した現代、ある程度社会人としての経験を重ねると、転職を考える機会が訪れる人も多いことでしょう。中には、30代でこれから別の業界、全く未経験の業種・職種へ転職を考えている人には、様々な不安があるかもしれません。しかし、介護業界には30代やそれ以上の年代から転職をし、活躍しているという人が多くいます。今回は、30代で介護職への転職を考える上で、心得ておきたい情報をご紹介します。

30代での福祉・介護業界転職は可能?

福祉・介護業界は年齢や性別に関わらず、未経験でも転職がしやすい業界と言われています。しかしながら、人と接する仕事ということもあり、決して楽で簡単な仕事というわけではありません。未経験でも、しっかりとした知識を身につけられる、研修制度の整っている職場を選びましょう。

福祉・介護業界は人手不足

現在、介護が必要な高齢者や、支援を必要とする利用者の増加により、介護職の需要も年々拡大しており、福祉・介護業界は人出不足に悩まされています。そのため、30代という年齢や業界未経験であったとしても、転職がしやすい状況にあります。

30代でも正社員として働けるのか

公益財団法人 介護労働安定センターによる『平成30年度 介護労働実態調査結果について』という調査では、介護職のうち正規職員の割合が67.5%というデータが出ており、正規職員の採用が他の業界に比べて多いということがわかります。さらには正規職員の有効求人倍率は3倍以上と非常に高く、30代から介護職の正規職員を目指すのは、まったく難しい事ではありません。

30代なら資格取得も遅くない

福祉・介護業界に限らず、30代から未経験の業界に転職する場合、資格等の有無について気になる方もいるかもしれません。しかし、福祉・介護関係の資格や研修には、介護の基礎から学べる『介護職員初任者研修』から、経験を積んでから初めてチャレンジできる『介護福祉士』まで、その人のキャリアに合わせた研修や資格制度が充実しています。勤務先によっては、資格取得を支援する制度が導入されている所もあります。経験を積んで資格を取得し、管理職を目指すというのも、キャリアアップのひとつと言えるでしょう。

介護職の主な業務内容

介護職の仕事内容は、利用者の入浴や排泄の介助をする身体介護、掃除や買い物などの日常生活のサポートなどを行う生活補助といったものがあります。その他にも、誕生日会などのイベントの立案や準備、レクリエーションの企画や進行なども業務に含まれてきます。

30代で介護職へ転職するメリット

上述のように、福祉・介護業界での働き手の需要は非常に高まっています。なので、万が一転職先の環境が自分に合わなかった場合も、業界内での転職がしやすいというのは大きなメリットになります。特に実務経験者や資格取得、研修の修了をしている人は、重宝される傾向があります。

仕事の傍らで介護関係の資格が取れる

介護職にも様々な研修や資格があります。研修を修了したり、資格を取得したりする事での待遇面の向上や、キャリアアップに繋がるというメリットもあります。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などでは、通信講座を行う事業者も増えていますので、積極的にチャレンジしていきましょう。

自分のライフスタイルに合わせて働ける

介護業界は、事業所によって勤務体系も様々です。正規職員だけでなくパートとしても働く事は可能です。さらには夜勤専従として働くなど、ライフスタイルに合わせた働き方を選ぶ事ができるのは、自分の理想とするワークライフバランスに近づける大きな魅力です。

待遇などの改善が期待できる

需要の高まりに応えるため、福祉・介護業界に人が集まり定着するよう、国や各事業所は職場環境の改善に力を入れています。子どもがいる人でも働きやすいように、事業所に保育施設を開設したり、キャリアアップのための仕組みの見直しを図ったりなど、様々な取り組みが行われています。また、厚生労働省では『介護職員処遇改善加算』制度が始まり、従業員の賃上げの動きも進んでいるので、給与面の待遇も年々増加傾向にあります。

ケアマネージャーなどのスキルアップが可能

介護業界でエキスパートを目指すのであれば、ケアマネージャーなどの上位資格を目指すのもオススメです。介護職で働きながら、介護福祉士資格を取得し5年以上の実務経験を積むことで、ケアマネージャー資格にチャレンジする事ができます。さらに、ケアマネージャーとして5年以上の実務経験を積むことで、主任ケアマネージャーの資格を目指せます。

30代での介護職転職に有利な資格・研修は?

無資格・未経験でも介護業界で働く事は可能ですが、持っていると転職の際に有利になる資格や研修があります。この項目では、それぞれの資格や研修について説明していきます。

介護職員初任者研修 

介護職として働くうえで、基本的な知識や技術を習得するための研修です。受講制限などはなく、誰でも受講する事ができます。130時間の講義と演習を受講し、試験を受け合格すると終了となります。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術の習得を目的としています。また、より上位の資格である介護福祉士国家試験を受験するためには、必ずこの研修を受講しなければなりません。介護福祉士実務者研修は、職業訓練として受講することもできます。

介護福祉士

介護福祉士は介護系資格の中で唯一の国家資格です。資格を持つことで、専門的知識と技術を持っている事を証明でき、職場でのチームリーダー、スペシャリストとしての活躍を期待されます。利用者からの信頼を得られるという点も重要です。国家資格になるため取得は簡単ではありませんが、資格手当など収入面での待遇が良くなる場合もあります。取得するためのルートはいくつかあり、養成施設や福祉系高校で規定科目を履修し卒業するか、3年以上の実務経験と『介護福祉士実務者研修』を修了し、受験資格を得て、国家試験に合格する事で介護福祉士の資格を得ることができます。実際には、実務経験を経て国家試験へ挑むルートが全体の9割と言われています。

普通運転免許(普通自動車第一種免許)

介護職の求人の中には、普通運転免許を持っている人を歓迎するところも多くあります。訪問介護を行う場合など、複数の利用者宅を車で回らないといけないため、移動手段の確保は必須となります。また、利用者の送迎などに関しても職員が行うことが多いため、運転免許を持っていると就職の際に非常に有利になります。

転職活動を行う時の主な流れ

では、介護業界へ転職をするには具体的に何をすればいいのでしょう。ここからは、就職するための準備や方法について説明をしていきます。

業界の情報を集める

介護職に限らず、自分がこれから働きたいと思う業界の情報を集めるというのはとても大切です。介護業界への転職を考える場合は、インターネットなどでどんな職場があるのか、仕事内容や給与など、気になる事をどんどん調べてみましょう。実際に介護業界で仕事をした経験がある人の体験談などを見たり聞いたりするのも、これからの転職活動の参考になるでしょう。また、オールケア学院では福祉・介護業界への転職相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。

自己分析をして条件の優先順位を決める

介護職というのは決して楽な仕事ではありません。そのため、介護業界で仕事を続けていくうえでまずは自己分析を行う必要があります。

  • なぜ自分は介護業界で働こうと思ったのか?
  • 自分に本当に向いているのか?
  • 職場を選ぶ基準は何を重視するのか?
  • 介護業界へ転職し、その後のキャリアプランをどうしていくのか?

自己分析と優先順位を明確にする事で、転職活動がスムーズになります。キャリアプランについては、全員が全員、管理職を目指す必要はありませんが「私は利用者と接する現場が好きなので、技術をどんどん高めていきたい」など、自分なりのイメージを持っておくことは重要です。

気になる求人を比較する

求人サイトなどで介護の仕事を検索すると、かなりの数の求人が見つかると思います。その中で気になる求人をいくつか絞り込んだら、より自分に合った環境で仕事ができるように待遇や条件など、重視するポイントを必ず比較してみましょう。

介護転職ならオールケア学院におまかせ

当学院では「福祉・介護業界への転職を考えているけど、未経験で不安」といったことから、「転職先を紹介してほしい」といった具体的な相談まで、幅広く承っております。少しでもお手伝いできるようなことがありましたら、まずはお気軽にご相談くださいませ。

30代で介護転職ポイントまとめ

  • 未経験でも介護業界への転職は可能
  • 仕事をしながら資格取得を目指せる
  • 普通運転免許も重宝される
  • 自分なりの仕事像を描いておく

参考リンク

厚生労働省:令和2年度 介護従事者処遇状況等調査結果

厚生労働省:「介護職員処遇改善加算」のご案内

公益財団法人 介護労働安定センター:平成30年度 介護労働実態調査結果について

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