BLOG
9.42022
重度訪問介護従業者とはどんな資格?養成研修はどこで受けられる?
福祉・介護の仕事は高齢者だけでなく、身体・精神・知的障がいのある方も対象となります。介護職の中には、「重度障がい者」の方へのサポートに特化した、重度訪問介護従業者と呼ばれる専門資格があります。重度訪問介護従業者は、どういった仕事をするのか?どうすれば、重度訪問介護従業者の資格を取れるのか?今回の記事では、重度訪問介護従業者とその研修について詳しく説明していきます。
重度訪問介護従業者とは
重度訪問介護従業者とは、常時介護を必要とする重度障がい者(主に障がい支援区分4〜6の認定を受けている方)の居宅に訪問し、生活のサポートである「重度訪問介護」を行うにあたり、必要となる資格です。
重度訪問介護の現状
2020年厚生労働省発表の『重度訪問介護に係る報酬・基準について』によると、重度訪問介護を行う事業所は2009年の時点では約5,700カ所だったのが、2019年の時点で約7,500カ所まで増加しています。
費用の推移
重度訪問介護の1人あたりの費用額は毎年3%前後増加し、事業者数や利用総額も年約6%程度伸びていることからも、重度訪問介護の需要が年々増加している事が分かります。
利用者数の推移
利用者数は2012年が約9,000人だったのに対し、2019年の時点では約11,500人に。増加傾向は続いています。
重度訪問介護従業者が提供できるサービス内容
重度訪問介護従業者が利用者に提供できるサービスは、食事や入浴などの身体的介護、調理や掃除などを行う家事の援助、外出の際の付き添いなど日常生活を送る上で必要となる様々なサポートになります。
重度訪問介護従業者になる方法
重度訪問介護従業者の資格は、都道府県が指定する『重度訪問介護従業者養成研修』を受けることで取得する事ができます。受講資格などの制限はないので、介護業界未経験の方でも資格取得を目指しやすくなってます。オールケア学院でも重度訪問介護従業者養成研修を行っております。お気軽にお問い合わせください。
重度訪問介護従業者養成研修のカリキュラム
重度訪問介護従業者養成研修は、基礎課程と追加課程の2つのカリキュラムで構成されており、講習と実習を組み合わせたものとなってます。
基礎課程
基礎課程は、重度の肢体不自由者の地域生活等に関する講義が2時間、基礎的な介護技術に関する講義が1時間、基礎的な介護と重度の肢体不自由者とのコミュニケーションの技術に関する実習が5時間、外出時の介護技術に関する実習が2時間の、計10時間の研修で構成されています。
追加課程
追加課程は、基礎課程を修了した後に受講ができるカリキュラムです。基礎課程と同じく、講義と実習で構成されており、医療的ケアを必要とする重度訪問介護利用者の障がい及び支援に関する講義が4時間、コミュニケーションの技術に関する講義が2時間、緊急時の対応及び危険防止に関する講義が1時間、重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での支援という実習が3時間と、こちらも計10時間の研修となります。
重度訪問介護のサービス対象とできる利用者
重度訪問介護のサービスを利用できるのは、四肢・精神・知的機能に重度の障がいがあり、かつ日常生活に全面的なサポートを必要とする方です。一般的には、障がい者区分4~6の方が利用対象者となります。
基礎課程のみ修了の場合
基礎課程のみ修了して入る場合は、障がい者区分4~5の方に介護サービスを提供できるようになります。
基礎課程修了後、追加課程も修了した場合
追加課程を修了すると、障がい者区分6の方に介護サービスを提供できるようになります。
重度訪問介護従業者養成研修はどこで受講できる?
重度訪問介護従業者養成研修は、各自治体が指定する事業所などで受講する事ができます。自治体によっては、NPO法人や社会福祉法人、福祉系事業者が開催している場合もあります。詳しくは、自治体に問い合わせたり、ホームページなどで確認したりしましょう。
重度訪問介護従業者養成研修ならオールケア学院におまかせ
当学院では、重度訪問介護従業者養成研修(基礎課程・追加課程)を開催しております。現在、2022年11月開講の受講者を募集しております。さらには、受講だけでなくお仕事の紹介までサポートさせていただく体制が整っております。大阪エリアで重度訪問介護従業者養成研修受講をお考えでしたら、お気軽にお問い合わせください。
重度訪問介護従業者養成研修のポイントまとめ
- 利用者数や事業所は年々増加している
- 重度訪問介護従業者の需要も拡大
- 資格取得は未経験からでも可能
- オールケア学院なら資格取得〜お仕事紹介までサポート
参考リンク
厚生労働省:重度訪問介護
厚生労働省:重度訪問介護に係る報酬・基準について
この記事へのコメントはありません。