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全身性ガイドヘルパーの資格や養成研修とは?支援内容や他のガイドヘルパーも紹介

障がい者の中には、自分1人で外出をするのが困難な方もいます。介護職の中にはそういった方の外出を含む生活をサポートする移動介護従業者という職種があり、通称ガイドヘルパーと呼ばれています。今回は、ガイドヘルパーの中でも全身性障がいの方への介護サービスを専門に行う、全身性ガイドヘルパーについて解説をしていきます。仕事内容や必要な資格、資格を取得するための養成研修など、これから全身性ガイドヘルパーを目指してる方は、ぜひ参考にしてみてください。

全身性ガイドヘルパーとは

全身性ガイドヘルパーとは、3種類ある移動介護従業者のひとつです。後述の3種を総称してガイドヘルパーと呼ばれています。その中でも、四肢麻痺や全身の機能障がいがある方の外出時のサポートや介助を行うのが、全身性ガイドヘルパーの仕事です。全身性ガイドヘルパーになるためには、全身性ガイドヘルパー養成研修を終了する必要があります。

ガイドヘルパーの種類

ガイドヘルパーには今回紹介する全身性ガイドヘルパー以外に視覚障がい者ガイドヘルパーと、知的・精神障がい者ガイドヘルパーの合計3種類があります。では、それぞれのガイドヘルパーの仕事はどう違うのでしょう?ここではその他2つのガイドヘルパーの仕事内容について説明します。

視覚障がい者ガイドヘルパー

視覚障がい者ガイドヘルパーは、視覚障がい者の移動のサポートや外出先での代読、食事・排泄などの支援を行います。ガイドヘルパーの中でも需要の高い職種となっています。なお、2022年現在の正式名称は同行援護従業者であり、旧名称の視覚障がい者移動支援従業者は廃止されておりますが、通称の視覚障がい者ガイドヘルパーという呼び名が残っています。

知的・精神障がい者ガイドヘルパー

知的・精神障がい者ガイドヘルパー(正式名称:行動援護従業者)は、知的・精神障がい者を対象とした援助を行います。知的・精神障がいがある人は、障がいの特徴から外出時において、自力での対処が困難な場面に直面することがあり、ガイドヘルパーは、外出時にそういった状況に対処するのが主な業務となります。利用者と、細かくコミュニケーションをとりながら、安全に移動ができるようにサポートを行います。

全身性ガイドヘルパーの仕事内容は?

自分では移動が困難な障がい者が、安全に生活を送るためのサポートをするのがガイドヘルパーの仕事です。ガイドヘルパーの中でも全身性と名が付く移動支援は、車椅子を利用している方や、歩行が困難で見守りや一部介助が必要な方の支援を行います。その他にも、食事や排泄などの補助を行うこともあるので仕事内容は多岐に渡ります。

ガイドヘルパーには資格は必要?

ガイドヘルパーになるためには資格が必要となります。ただ資格といっても、試験などがあるわけではなく、研修を受講すれば誰でも取得することが可能なので、未経験からでも短期間でガイドヘルパーを目指すことができます。また、全身性ガイドヘルパー、視覚障がい者ガイドヘルパー、知的・精神障がい者ガイドヘルパーはそれぞれ別の資格になるので、自分の目的にあった研修を受講する必要があります。

全身性ガイドヘルパーの資格はどうやって取得するの?

全身性ガイドヘルパーになるためには、全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修(正式名称:全身性障害者移動介護従業者養成研修)の修了が必要となります。全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修には受講資格等はないので、誰でも受講することができます。また、介護福祉士や介護職員初任者研修・実務者研修、ホームヘルパー(訪問介護員)1級・2級など他の介護資格を持ってる場合は、一部科目が免除され、受講料も割引される場合があります。科目免除がない場合とある場合の、おおよその受講料は下記のとおりになります。

  • 科目免除なし 25,000~30,000円
  • 科目免除あり 20,000~25,000円

受講料については、受講先のスクールや教室によって変わってくるので事前に調べておきましょう。オールケア学院でも、全身性ガイドヘルパー養成講座を開講しております。しっかりとした授業内容ながら安価での参加が可能ですので、ぜひお申し込みください。

全身性ガイドヘルパー養成研修のカリキュラムについて

全身性ガイドヘルパー養成研修のカリキュラムは講義(12時間)と演習(5時間)から構成されており、研修期間は3日から4日程度となります。日程等に関しては、受講先の事業所によって変わってくるので、自分が受ける講座・教室の詳細をインターネットなどで事前に確認しておく事をおすすめします。

全身性ガイドヘルパーが活躍できる職場

全身性ガイドヘルパーの研修修了後は『移動支援』を行っている事業所で活躍することが可能です。移動支援事業所をはじめ、訪問介護事業所、介護施設、障がい者グループホームや障がい者支援事業所などが主となります。

なお、ガイドヘルパーの資格要件は自治体や市町村により異なる場合があります。さらには、ガイドヘルパーという呼び名は同じでも、国や都道府県が管轄する『障がい福祉サービス』に分類されるものと、市町村が管轄する『移動支援サービス』に分類されるものがあります。自分が支援を行いたい障がいのある方や、就業を希望する施設・求人はどちらに分類されるものなのかチェックをしておくと良いでしょう。

全身性ガイドヘルパーに向いている人は?

全身性ガイドヘルパー養成研修には受講資格がありません。ですので、介護職未経験の方、他業界からの転職を考えている方には、非常におすすめです。また、すでに介護職として働いている方には、スキルアップや活躍できる場を広げるため、研修を受講していただくことがおすすめです。

全身性ガイドヘルパーのポイントまとめ

  • ガイドヘルパーは、利用者の障がいによって3種類に分かれる
  • 全身性ガイドヘルパーは全身の機能障がいの方の外出をサポートする仕事
  • 資格要件はないので、誰でも研修受講が可能
  • 他の資格を持ってると科目が免除になることも

参考リンク

大阪府:移動支援従業者養成研修の指定要項等

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